ライフプランはエクセルで簡単に作成可能!手順を徹底解説

ライフプランはエクセルで簡単に作成可能!手順を徹底解説

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将来、子どもの大学費用やマイホームの購入を検討している皆さん。

今の家計状況で目標を達成できるか、不安を抱えてはいませんか?

日々貯蓄をしていても、途中で家族のイベントが発生することもありますから、思うようにたまらないこともあります。

実はエクセルを活用して、ライフプランを作成することで、ある程度の支出予測や貯蓄の予測ができるんです。

今回はエクセルでライフプラン表を作成するときの手順から、作成する際の注意点まで、徹底的に解説していきます。

ライフプランニングで老後の生活設計ができる

老後の生活設計

ライフプランを作成して、人生設計を立てることを、ライフプランニングと言います。

ただ家族内で起こるイベントを記入するのではなく、収入や支出の見込みを立てたうえで、イベントにどの程度の支出が必要になるかを判断していきます。

現在から将来の目標の年数まで、1年刻みで作成していくので、段階を踏んで人生設計ができるのがポイントです。

エクセルでライフプランを一覧にすることで、下記のメリットが生じます。

家庭内のお金の状況を家族間で把握できる

エクセルでライフプラン表を作成することで、家庭内のお金の状況を、家族間で把握することが可能です。

エクセルはパソコンにファイルとして保存が可能で、パソコンにログインできれば家族も確認できます。

夫婦間で共通認識を持てますので、目標に向けた家庭の資産を運用できます。

お金の溜まっていく道筋が見える

後述しますが、ライフプラン表には下部に貯蓄の項目を設定して管理していきます。

年々どの程度が貯蓄に回せるのか、どのタイミングで使うのかを一覧で確認出来るようになります。

通帳でも確認はできるのですが、将来の道筋が見えることで、使い込みを防ぐことも可能です。

ライフプランをエクセルで作成するときの手順

お金

ライフプランをエクセルで作成するときは、下記の手順で作成します。

  1. 記入が必要な項目を洗い出す
  2. エクセルの表を作成する
  3. 毎年管理する

以下で各手順を一つ一つ解説していきます。

①記入が必要な項目を洗い出す

まずライフプラン表に記入が必要な項目を洗い出していきましょう。

ライフプラン表に必要な入力項目は、以下の通りです。

  • 現在から目標のまでの年数
  • 家族の名前・年齢
  • 年齢ごとに起こる家族のイベント
  • 変動率
  • 収入見込み
  • 支出見込み
  • 年間収支
  • 貯蓄残高

②エクセルの表を作成する

①で洗い出した項目の詳細を把握して、内容の記入を進めていきましょう。

現在から目標までの年数

現在から目標までの年数は、みなさんがライフプラン表を立てる目的に沿って決定していきます。

もしも3年後にローンで家を購入する目標があるなら、ローン返済までのライフプランを立てて、堅実に返せるように、他の収支と照らし合わせていく必要があります。

管理しやすい西暦で記述するのが一般的です。

家族の名前・年齢

現在の家族の名前・年齢も記入していきましょう。

家族の名前は作成時点で同一生計内で生活している人を、記入していきましょう。

途中で自立するかは現時点ではわからないので、子どもの名前も忘れずに記入しておいてください。

また年齢は上述した現在から目標までの年数に応じて、記入していきましょう。

仮に35年後までのライフプランを立てるとしたら、家族も35年分の年齢を記入してください。

年齢ごとに起こる家族のイベント

年齢ごとに起こる家族のイベントも、同様に記入していきましょう。

家族の属性ごとに起こる可能性のあるイベントは、以下の通りです。

父親昇進・転勤・住宅購入・車購入・異動・定年退職
母親出産・育休・職場復帰
子供受験・高校入学・大学入学・一人暮らし

またこれに加えて、突発的な入院・手術などもありますが、現時点では予測ができませんので、記入する必要はありません。

現時点で予測できるもの、希望しているものを記入する項目であると、認識しておけばOKです。

変動率

変動率は各項目の金額がどれだけ変わるかを表す指標です。

昇給率や物価上昇率、学費の現在の上昇率をみて、設定していきます。

収入見込み

収入見込みは、夫と妻の収入を記入する項目です。

収入見込みを記入する際は、所得税や住民税等を引かれた手取りの金額を記入しましょう。

子供のアルバイトは親が希望していても、時間給かつどの程度の収入が見込めるかは不透明なので、記入しなくてもOKです。

また、各種給付金がもらえる場合や、保険の配当金は別の雑所得として、収入見込みとは別に記入していきましょう。

将来の収入見込みの計算方法は、以下の通りです。

ライフプラン 収入 計算式

支出見込み

支出見込みとは、年にかかる生活費などの支出を指します。

ライフプラン表に記入する生活費の項目は、以下の通りです。

  • 生活費(水道光熱費・食費・医療費・通信費)
  • 住居費(ローン・賃貸・賃貸更新費用)
  • 教育費
  • 保険料

生活費は家計簿項目に記載する、月々家族全員が生活するのにかかる費用をまとめて計上します。

住居費はローンや賃貸、賃貸更新費用のことを指します。

教育費は子供にかかる塾代や受験費用、学費を指します。

高校受験や大学受験の塾代、高校になれば地方や所得に応じて学費も発生します。

大学受験は私立大学の場合は1校につき2~3万円の費用が掛かりますし、合格後も年間60万円から200万円程度の授業料が発生します。

保険料は家族の加入している年間の保険料を指します。

生命保険はもちろんのこと、医療保険や住宅の火災保険、自動車保険や学資保険などの料金を記載します。

共済保険の保険料も、保険料に計上してしまって構いません。

将来の支出見込みの計算方法は、以下の通りです。

ライフプラン 支出 計算式

初心者必見!わかりやすい家計簿項目一覧を徹底解説

年間収支

年間の収支を記載するときは、変動率を用いて算出した収入額から支出額を差し引いて、年間の収支を付けましょう。

エクセルにSUM関数を入力して、関数の数式をコピーしておくと、簡単に管理できます。

年間の収支を計測して、無駄を省くことも可能です。

貯蓄残高

年間の支出額と収入額を確認して、目標金額を達成するためにどの程度の貯金額が必要かをまず決めましょう。

そして目標を達成するために必要な金額を、年数で割って年単位で貯蓄すべき金額を決めましょう。

ただしある年に車の購入を控えていたり、住宅購入の頭金が必要になる場合には、無理しない金額でプランを立てましょう。

③毎年管理する

必要な項目を入力したら、毎年管理するタイミングを見つけて、内容に修正はないかを確認していきましょう。

ライフプランはあくまで将来のプランを現時点で予測したものです。

若いうちから付けていれば、子どもがもう一人増える可能性もありますし、子どもが予想しなかった進路に進むこともあります。

生活の水準も毎年変化していくものですので、年に1度見なおす機会を設けてください。

春など、新しい年度に替わる境目に記録しておくとよいでしょう。

ライフプランを作成するとき3つの注意点

ライフプランを作成するときは、下記3つの注意点を把握しておきましょう。

  • 子供が学生なら別途教育資金計画も立てる
  • ライフプラ表通りになるわけではない
  • 知識がない状態で作成すると正確性に欠ける

以下で詳しく解説していきます。

子供が学生なら別途教育資金計画も立てる

子供がまだ学生、あるいはこれから進学を検討している段階なら、より詳細な教育費の表として教育資金計画も立てましょう。

家庭の中には、学資保険を活用して子どもの学費に備えているところも多いでしょう。

しかし学資保険は返戻率が高いとはいえず、リターンが多いとは言えません。

また子供の選ぶ進路によっては、下記の通り学費に大幅な金額差が生じます。

公立私立
幼稚園(3年)670,941円1,583,748円
小学校(6年)1,927,686円9,592,146円
中学校(3年)1,465,191円4,219,299円
高校(3年)1,372,140円2,909,733円
大学(4年)3,271,200円4,524,784円

(参考:文部科学省平成30年度「子どもの学習費調査」

(参考:文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」)を元に在籍年数で計算

また大学進学後は文系・理系に分かれますが、理系の方が文系よりも実習等のお金のかかる授業を受ける機会が多くなっていきます。

私立
文学部文学科1,293,103円(内入学金226,987円)
工学部機械工学科1,622,175円(内入学金237,835円)

契約している学資保険の満期金や祝い金だけでは、対応できない金額になることもあります。

現在高校進学率は約100%大学進学率は約50%といわれていますから、ライフプランを立てると同時に、教育資金計画も立てておかないと、ライフプランが破綻することになります。

ライフプラン表通りになるわけではない

ライフプラン表はあくまで現在の収入から算出した、予測値にすぎません。

ライフプラン表通りに事が運ぶこともあれば、急な消費税増税や不景気で、支出がかさむ可能性は否定できません。

またその逆で、昇進スピードが速く、ライフプラン表以上に順風満帆な生活を送ることもあります。

上述したように、定期的にライフプラン表を見直して、極力誤差のないように、作成していきましょう。

知識がない状態で作成すると正確性に欠ける

セミナーを受けた後に、ライフプラン表を作成してみよう!と意気込んで作成を始める方は多いです。

しかし知識がない状態でライフプランを作成すると、ただの表になってしまったり、作成に時間がかかりすぎただけで正確性に欠ける等の弊害があります。

ライフプラン表を作成するときは、専門書やFPの参考書を購入して勉強したり、FPに相談してs九生してもらうことも検討してみてください。

イチから作るのが面倒ならエクセルのテンプレートをダウンロード!

位置から項目を設定してエクセルを作成するのが面倒くさいのであれば、マイクロソフト社が提供しているライフマネープランシートを利用してみてください。

ライフマネープランシートでは、1年間のライフプランと、10年間分のライフプランのテンプレを用意しています。

金額の入力だけで自動計算されるほか、支出と収入を一括でグラフで表示してくれます。

エクセルに慣れていない方や、作るのが面倒くさい方は、ぜひ一度利用してみてください。

ライフプランを本格的につくりたいならFPに相談しよう

素人でもライフプラン表を作ることは可能ですが、より本格的にライフプランを作成し、お金を管理したいのであれば、FPに相談することも検討してみてください。

FPは国家資格の一つで、お金に関する相談を随時受け付けてくれます。

もちろん相談料やライフプラン表の作成量はかかるものの、ライフプランに即して家計管理のアドバイスや節税、相続等、家庭のお金に関するアドバイスをくれます。

また初回相談を無料で引き受けてくれるところもあります。

万が一「経験豊富なFPに相談したい!」と感じているのであれば、「1級FP技能士」「AFP」の資格を保有している人を検索してみる事をおすすめします。

エクセルでライフプラン表を作成して家庭内のお金の動きをチェックしよう

いかがでしたか?

仕事でも活用しているエクセルを活用してライフプラン表を作成することで、家庭内のお金の動きをチェックできます。

家族内で状況や意見を共有することもできるので、少しずつでも作成に着手してみてください。

ただし作成が難しい、知識がないから間違っていたらどうしよう、と不安になってしまう方も居ますよね。

そんな時は、ライフプランの作成のプロである、FPに相談してみる事も検討してみてくださいね。

マイクロソフト社ではライフプランを立てる方向けに、専用のツールを後悔していますので、一から作るのが面倒な方は、ぜひ活用してみてくださいね。

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