“愛犬や愛猫など、ペットを乗せて旅行や帰省などをすることもありますよね。
長時間のドライブや頻度が増えると、それだけ事故の可能性が高くなります。
ペットが乗っているときに事故に遭ってしまい、死傷してしまった場合に自動車保険で補償されているのか疑問を持っている人もいますよね。
そこで今回は、自動車保険とペットの関係について解説していきます。
目次
ペット同乗時の事故は特約が必要
昨今のペットブームにより、犬や猫を飼い始めたという人も多くいます。
長期間の旅行や帰省の場合には、ペット連れて行く事もありますよね。ペットを連れての移動に車を選択する人も多く、のんびりと楽しい反面、長時間や移動距離が長くなるため事故に遭う可能性も高くなりますよね。
しかしペットが同乗している場合、ペットが死傷しても自動車保険で補償するには特約がついていることが必要です。
この特約は一部の保険会社にあるもので、その補償の対象は犬と猫のみになっています。
自動車保険には加入していても、ペットの特約を付けていないと補償の対象とはなりません。
また補償を受けるのに制限なども設けられているので、詳しく解説していきます。
対象になるペットは犬猫
自動車保険のペット特約を付けていても、補償の対象となるのは犬と猫のみになっています。
今は犬や猫のみならず、ウサギ・爬虫類など様々な動物をペットとして飼っている人がいます。
しかし犬と猫以外の動物は、特約を付けていても補償の対象とはなりません。
ペット特約という名前だけで契約するのではなく、補償内容もきちんと契約前に確認することが重要です。
通常の自動車保険では補償対象外
自動車を所持して乗っている人のほとんどが自動車保険に加入していますが、通常の自動車保険では人間同様の補償を受けることは出来ません。
ペットは家族と考える人も多くいますが、残念ながらペットが同乗している車で事故が起きても、人間と同じ扱いということにはなりません。
上記でもお話した通り、ペットを補償するにはペットに対する特約を付けておく必要があります。
事故後ペットが死亡するまでの時間に制限がある
ペット特約を付けておくと、補償の対象となるということをお話しましたが、無条件で補償を受けられるということではありません。
ペットが同乗中に事故に遭った場合の補償には、ペットの葬儀代や治療費が含まれています。
万が一終ペットが死亡した場合に葬儀代が保険金として支払われるには、30日以内に死亡したことが条件になっています。
また治療費用保険金を受け取るには、30日以降の治療費に関しては、補償の対象外となります。
補償を受けるには、制限があることをしっかりと知ったうえで保険への加入を検討しましょう。
ペットは家族と考える人も多いですが、残念ながら人間と同様の補償を受けることはできません。
しかし大切なペットと車になる場合には、危険があることは確かであり補償を付けておくことも必要な場合があります。
大切なのは、補償内容をしっかりと把握し加入が必要なのかをきちんと検討する事なのではないでしょうか。
他人のペットにケガをさせた場合は物損扱い
自分が運転する車で事故を起こしたときに、相手が連れていたペットにケガや死亡させてしまった場合には、人身事故ではなく物損扱いとなります。
物損事故扱いとなるので、自賠責での補償はできず任意で加入している自動車保険の対物賠償保険を活用する事になります。
ここでは動物に対する事故が物損事故扱いになることを知っておきましょう。それぞれの詳しい解説については、以下より説明していきます。
自賠責保険では補償できない
事故の相手がペットを連れていた場合、そのペットがケガや死亡となると生き物であるため「人身になるの?」と思う人もいるかもしれません。
しかしペットや動物は物損扱いとなります。物損扱いとなるので、自賠責保険では補償の対象外となります。
自賠責保険では、対人賠償の補償しかされていないので、対物を補償するには任意保険に加入して対物補償を使う必要があります。
自分の対物賠償保険を活用する必要あり
上記でお話した通り、自賠責保険では補償の対象外となってしまうため任意で加入している自動車保険を利用する必要があります。
自動車保険の中でも対物補償を活用する事になりますが、基本的に自動車保険には、対物補償が含まれているので自分で追加加入する必要はないでしょう。
事故の状況やペットのケガの状態によっては、賠償する金額が大きくなる可能性もあるので、自動車保険への加入は非常に重要と言えます。
事故後は速やかに警察に連絡する
事故を起こして、人や動物にケガを負わせてしまうと気が動転してしてしまい、どうしてよいかわからなくパニックになってしまう人も少なくありません。
しかしまずは慌てずに、速やかに警察に電話をすることを普段から頭に入れておきましょう。
万が一の場合に慌てないようにするためにも、事故を起こしてしまったらどうするのか、ということを普段から確認しておくことも重要です。
警察に連絡をしたら、保険会社へも連絡をするようにしましょう。
人の車やぺっとをケガさせてしまうと、気が動転してしまいます。しかしまずは深呼吸して警察に速やかに連絡を入れることを覚えておきましょう。
さらにペットのケガや死亡は、物損扱いとなり自賠責保険では補償の対象外となります。
ペットの補償でも高額になることもありますが、物損事故の補償をするには任意保険の対物損害補償での対応となるので、任意保険への加入は必要と言えます。
野生動物と衝突したらどうなる?
ペットだけでなく、道路を走行していると野生動物との衝突も起こり得ることです。
野生動物との衝突は田舎の山道に限った話ではなく、高速道路や一般道でもある話です。
たぬきや鳥など様々な野生動物が被害に遭っており、衝突後もそのまま放置して走り去ってしまう車も多くいます。
野生動物と衝突をした場合でも速やかに警察に連絡をして、出来れば道路の端に動物を移動させておきましょう。
その際には素手では感染症のリスクがあるので、タオルやダンボールなどを利用してください。
まだ息がある場合には、出来れば動物病院や保護施設などに連絡をして、治療をお願いすることも忘れずに行うようにしましょう。
治療費を自分で負担することになる
野生動物と衝突してしまい、その場で死亡してしまった場合には警察に連絡をして、死骸の処理についても確認することが必要です。
しかし衝突後も息がある時には、動物病院や保護施設に連絡をして治療をしてもらえるように手配しましょう。
その際の注意点として、動物病院などで治療にかかった費用に関しては基本的に運転手の負担となることです。
まれに無償で治療を行っている動物病院もありますが、あまり多くはないようですので運転手の負担となってしまうことをしっかりと覚えておいてください。
避けようとして事故を起こしたら自分の保険を使う
野生動物との事故は、動物が突然飛び出してくることで起こります。
突然野生動物が飛び出してきた場合に、動物を避けたことによって事故を起こしたら、自分の保険を使うことになります。
車両保険を利用して車を修理したりするめにも、まずは速やかに警察に連絡をして事故証明をもらうようにしましょう。
動物との衝突は、先ほどもお話した通り「物損事故」扱いとなるので、点数に影響がありません。
野生動物と衝突しても走り去ってしまう人が多く見受けられますが、きちんと警察に届け出る必要があることを理解しておきましょう。
自動車保険の保障内容をチェックしてペット事故に対応できるか確認しよう
今回はペットや野生動物と事故を起こしてしまった場合の、自動車保険についてお話してきました。
ペットが同乗している車で事故が起きた場合には、残念ながら人間と同じ補償を受けることが出来ません。
ペットを補償の対象としている、ペット特約への加入が必要となります。ペット特約と言っても、犬と猫のみの補償となっているという点にも注意が必要です。
また補償の対象とするには、制限も設けてあるので合わせて補償内容を確認してから、加入するようにしましょう。
またペットでなくても、野生動物と衝突事故を起こしてしまった場合の対処方法も、普段からしっかりと頭に入れておくことが重要です。
ペットは物損扱いとなり、自賠責では補償の対象外となってしまいますので、任意の自動車保険への加入が絶対条件となります。
これらをしっかりと把握したうえで、ペットに対する補償が必要な場合には、別途ペット保険に加入することをおすすめします。