現在日本では未成年である16歳からでもバイクの免許を取れます。
バイクに乗れるようになると移動の幅も広がりますから、是非取得してバイクを乗り回したい!と考えている未成年の方もいるのではないでしょうか。
しかしバイクに乗る以上、バイク保険を契約しなければもしも事故が起きたときに、賠償金を自分で払うことにもなりかねないんです。
でも、
「バイク保険って大人しか契約できないんじゃないの…?」
「バイク保険に未成年でも加入できるのかな」
と未成年でもバイク保険を契約できるか、不安になっている方もいますよね。
そこで今回は、未成年でもバイク保険を契約する方法や、注意点について伝授しちゃいます。
お子さんがバイクを検討している親御さんも是非、参考にしてくださいね。
目次
未成年でもバイク保険を契約可能!
先に結論をいってしまいますが、未成年でもバイク保険を契約できます。
むしろ契約したほうが良いです。
いくら免許試験を突破したからといって、未成年はまだバイク免許を取ってから期間が浅く、事故を起こしてしまう可能性が高いからです。
もちろん未成年であるため、契約の際にはいくつか制限が設けられていますが、親御さんの協力さえあれば問題なくできるので、安心してくださいね。
バイク保険では何を補償してもらえるの?
そもそもバイク保険では何を補償してもらえるのか気になる未成年の方のために、以下で簡単に説明していきます。
そもそもここでいうバイク保険とは、加入が必須ではない任意保険というものです。
加入する保険にもよりますが、事故が起きた際に壊してしまった他人のものや、自分の壊れてしまったバイクの破損を補償してもらえるのです。
保険料をしっかり払っておけば、事故が起こった際に保険会社が代わりに補償してくれるんです。
未成年でバイク保険を契約するときの2つの条件
未成年はまだ親に育ててもらっている状態ですから、バイク保険を契約する際には2つ条件をクリアしなくてはなりません。
以下で解説していきますね。
16歳以上である
大前提ですが16歳以上であることが条件です。
バイク免許を取得できる年齢でなければ、もちろんバイク保険を契約することは出来ません。
当たり前のことですが、大事な条件です。
親の承諾を得ている
年齢も大切ですがそれよりももっと契約できるかに響いてくるのが、バイク保険の契約について親の承諾を得ているかどうかです。
実はバイク保険では、未成年は親の承諾なしに契約を結ぶことができない仕組みになっているんです。
現在日本の法律では、自分で責任のとれない未成年が行った契約は、親が無効にすることができます。
もしも親の同意なく加入できるバイク保険の場合、親の一声で契約を無効にできるので、保険会社は今までに払われた保険料を返さなければならないんです。
そのため親の承諾を受けている状態でなければ、契約を無効にされる心配もありません。
トラブルを避けるためにも、バイク保険では契約のときに親の承諾を必要としているのです。
結婚や働いているときは承諾が免除になることも
しかし未成年でも結婚している場合や働いている場合は、親の承諾が免除になることもあります。
親の承諾を得て結婚している、あるいは働いて毎月お給料をもらって生計を立てられるような未成年であれば、あえて親の承諾を取る必要はないと判断されるのです。
しかしアルバイトや夜のお仕事など、定期的なお給料がもらえないような仕事をしている場合は親の承諾が必要になりますので注意が必要です。
未成年がバイク保険を契約するときの注意点
未成年は大人と違ってできることや経験に制限があるため、バイク保険に加入する際も注意点を良く知っておくことをおすすめします。
加入手続きの際に「何それ聞いてない!」なんてことにならないように注意しましょう。
以下で解説していきますね。
未成年が契約できるのは全年齢対象の保険のみ
バイク保険にも加入できる年齢が存在します。
21歳以上、26歳以上、30歳以上、全年齢対象の4つに分けられていますので、どれにも当てはまらない未成年は全年齢対象にしか加入できません。
免許を取ってから日が浅いので保険料が高い
全年齢対象は未成年でもバイク保険を契約できるように設けられた枠組みです。
未成年は免許を取ってから日が浅く、事故を起こす可能性が高いので、全年齢対象は他の3つの区分よりも保険料が高く設定されています。
保険会社は保険に加入している人たちの保険料でもうけていますから、できるだけ保険金を払わないことを好みます。
免許を取りたての人はまだ運転になれていない状況ですので、事故を起こしてしまう可能性が高いんです。
もちろん事故が起きてしまえば、バイク保険会社は補償するために保険金を支払わなけれればなりません。
未成年は特に免許を取ってから日が浅いですし、注意力なども期待できませんから、保険料を高く設定されてしまうんです。
事故を起こさず、年齢が上がっていくと保険会社からの信用が高まり、保険料も安くなっていきますよ。
親名義で契約しても保険料は高いまま
18歳以上になると、親の名義で保険に加入して自分も補償を受けることができますが、その場合でも保険料は高いままです。
親名義で契約すること自体は可能なのですが、未成年の補償を受けさせるとなるとこれもまた「全年齢対象」の保険に契約しなければならないんです。
上でもお話した通り、全年齢対象の保険は保険料が高いので、親の名義で契約したとしてもそこまで意味はないんです。
見積もりを親名義で頼む必要がある
バイク保険を契約する際には、保険料がどれくらいになるのかを年齢やバイクの排気量に合わせて見積もってもらえますが、見積もりの段階では親の名義で申請しなければいけません。
18歳を超えていれば自分で見積もりを取れるところもありますが、基本的には親の名義で見積もりを出す必要があるんです。
こっそり親に隠れて見積もりを出すことは出来ませんので注意しましょうね。
ファミリー特約を利用するなら排気量を考慮して
保険料を節約する方法としてよく挙げられる「ファミリーバイク特約」。
ファミリーバイク特約とは、親が自動車保険に加入している場合、バイクの排気量が125㏄以下であれば保険に追加できる特約のことです。
自分でバイク保険に加入するよりも保険料が格安になりますから、できるだけ追加すべきなのですが、125㏄以下のバイクでなければならない制限があることを考慮しておきましょう。
親の等級を受け継ぐなら10年以内の中断証明書が必要
バイク保険では等級というランクをもとに保険料を決定し、高ければ高いほど保険料が安くなっていきます。
実は親の等級を引き継ぐこともできるんです。
しかし等級を引き継ぐには、親がバイクに乗っていたころ加入していた保険の中断証明書が必要になるんです。
しかも10年間の有効期間がありますので、過ぎていた場合はもちろん等級を引き継ぐことは出来ません。
等級を引き継ぎたいのであれば、一度中断証明書の期限を確認しておくことをおすすめします。
未成年がバイク保険に入らないとどうなるの?
「保険料高いし、バイク保険に入らなくてもいいよね!」
「バイク保険に入らなくても自分はうまいから大丈夫!」
などど、バイク保険に加入しないで事故を起こしてしまった際には、とんでもない額の賠償金を自分で払わなくてはいけません。
バイクを購入した時には自賠責保険に加入しなければなりませんが、自賠責保険は対人補償しか対応できません。
そのため事故で壊してしまった相手の所持品や、周りの建物などは自分で弁償する必要があります。
また、自賠責保険で補償できる金額も決められていますから、それ以上を請求された場合は残りの分は自分で支払わなければなりません。
未成年の手持ちのお金で対処できないことがほとんどですので、親が代わりに支払うことになるため迷惑が掛かってしまいます。
未成年がバイク保険を契約できる場所
未成年がバイク保険を契約できる場所は以下の3つです。
- バイク屋
- 保険代理店
- 保険屋(ネット保険含む)
しかしこのどれも親の同伴か承認を受けていなければなりませんので、注意してください。
未成年でもバイクを契約してもしもの事態に備えるようにしよう!
いかがでしたか?
未成年でもバイク保険を契約できますが、契約を結ぶためには親の承諾を得る必要があります。
また、未成年は免許を取ってから日が浅いので保険会社からの信用が薄いです。
そのため保険料が高く設定されますので、覚悟が必要です。
保険料を節約できる方法もありますが、制限がありますので事前に確認しておきましょう。
未成年だから、運転に自信があるからといってバイク保険に入らないと、事故が起きた際に多くの人に迷惑をかけることになってしまいますので、できるだけ入るようにしましょうね!