新電力とは、2000年から徐々に始まった電力の自由化により新規参入した企業のことを指します。
電力事業だけでなく別事業を展開していることも多く、電気事業以外の事業で成功している会社もたくさん参入しています。
新電力に切り替えることでライフスタイルに合った電力プランを選べ、今よりも電気だが下げられる可能性もあります。
そこでこの記事では新電力への切り替えを検討している人に向けて、メリット・デメリットを解説します。
新電力ってそもそも何?
新電力や電力の自由化という言葉は2000年以降よく耳にしますが、実際にどのようなことなのか疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
新電力とは、電力の自由化「電力の小売全面自由化」によって電気事業に新規参入してきた企業を指します。
これまで東京電力や関西電力が担ってきましたが、これを自由化して新たな企業が参入してきました。
電力事業だけなく他の事業と並行して事業を行っている企業が多いのが特徴です。
電力の自由化で新規参入してきた企業のこと
新電力とは、2000年以降に徐々に始まった電力自由化によって電力事業に新規参入してきた企業のことを指します。
今までは東京電力や関西電力などが独占的に行ってきた電力事業ですが、新規参入ができるようになったことで、いろいろな電力プランやサービスを提供できるようになりました。
料金も以前より下がっているため、新電力に参入した企業の中からライフプランに合わせた電力会社を自由に選べるのが大きな特徴です。
別事業を展開していることも多い
電力自由化は2000年以降に徐々に始まった事業のため、電力事業だけを行う新しい企業というよりは、別事業を展開していてそこから電力事業に乗りだした企業が多く存在しています。
電力事業をス事業としているというよりも、別事業をメインにして電力事業にも力を入れ始めているという企業のほうが多くなっているのです。
プランが豊富でライフスタイルに合わせやすくなっている
電力事業に新規参入した新電力企業は、地域電力会社が独占的に行っていた事業に参入し勝ち抜くために、さまざまな魅力的なプランを作ることで、1人ひとりのライフプランに合わせて選択でき電気代節約に繋がっています。
今まで地域電力に頼っていた部分を新たな事業も担うことで、私たち消費者も選択肢が増え、最適なものを選べるようになりました。
新電力に乗り換える時のメリット
新電力がどのようなものなのかについては、理解していただけたと思います。
新電力への乗り換えを検討する大きな理由は、電気代の節約ができるのでは?と考えるからです。
もちろん新電力への乗り換えで得られる最大のメリットは、割引など料金面ですが、それ以外にもさまざまなメリットがあります。
そこでここでは、新電力に乗り換えるメリットについて解説します。
固定の電力会社から乗り換えやすくなる
これまでは東京電力や関西電力など、地域電力会社が独占状態で電力事業を支えていました。
しかし電力の自由化により、新電力が登場して選択肢が増え乗り換えやすくなったのもメリットです。
それまでは選択肢が少なく、地域電力をなんとなく選んでしまっていた人も、新電力で選択肢が増えたことで、安い電力会社へと自分の意志で乗り換えられるようになったのは大きなメリットといえます。
自分にあった電力プランを選択できるようになった
新電力の登場によって、その会社の特徴を前面に出したさまざまな電力プランを販売しています。
夜間に特に安くなるプラン・日中に安くなるプランなど、ライフスタイルや生活リズムによって自由に選択できるようになりました。
これにより、自分に合わせた電力プランを選べ電気代節約ができるようになったのは、電力自由化の大きなメリットとなっています。
他の光熱費支払いと合わせて割引が適用されることも
新電力事業を行う会社では、他の光熱費業も同時に行っている企業も多く、会社を一つにまとめ支払いを一緒にするだけで、月の利用料金から割引しているものもあります。
必ずかかる光熱費や携帯代をまとめるだけで割引になるため、これを機会にすべてをひとまとめにして節約しているという人もたくさんいます。
支払明細が管理しやすい
新電力では紙の請求書ではなくネットやアプリからいつでも自由に使用量が確認できるなど、支払い明細が管理しやすいのも特徴の一つです。
毎月どのくらい電気を使用しているのかを確認できるため、節約もしやすくなります。
また月の途中でも使いすぎがわかれば、抑えることもできます。
このような使い方ができるのも、新電力ならではのメリットとなっています。
支払方法が簡単
新電力では従来の振込用紙での支払いではなく、口座振替やクレジットカード払い・アプリを利用した支払いが選択できます。
わざわざコンビニまで行って支払う手間がなく、いつでも支払えるため支払い忘れも防げます。
このように簡単に支払えるのも、新電力を選ぶメリットの一つです。
電力の質は変わらず受けられる
新電力に切り替える懸念点といえば、電力の質が落ちてしまうのではないかということなのではないでしょうか。
そのような心配は無用です。新電力も大手電力会社も扱う電力は同じで、電気の質は変わりません。
そのため安いから質が悪いのでは?と不安になってしまう人もいますが、それの心配はいりません。
新電力に乗り換える時のデメリット
新電力に乗り換えるメリットはたくさんあり、料金が下がり電気の質が変わらないなら新電力へ切り替えて、節約しようと考える人もいるでしょう。
しかし乗り換えてしまう前にデメリットの部分についても知っておかないと、乗り換え後に後悔してしまう可能性もあります。
しっかりデメリットにも目を通し、後悔のない選択ができるようにしましょう。
必ず電気代が安くなる訳ではない
新電力に乗り換える理由として、電気代を下げたいという思いを持っている人もいます。
しかし必ずしも電気代が下がるわけではないことも理解しておいてください。
新電力を提供する企業では、安いプランも用意されていますが、ライフスタイルや生活リズムによって最適なプランが異なり、場合によって電気代が高くなってしまうこともあります。
この点理解して、自分にとって最適なプランに加入することを目的に料金が下がったらラッキーという思いで乗り換えるようにしましょう。
電力プランを比較するのが面倒
新電力では、さまざまな企業が参入していることがメリットである一方で、デメリットにもなってしまいます。
そのわけは、電力プランがさまざまなあるため比較するのが面倒になってしまうからです。
最適な電力プランに加入するためには、いろいろな電力プランを比較検討し最適なものを選ぶことが大切です。
その手間がかかってしまうことは大きなデメリットの一つと言えるのではないでしょうか。
契約期間が定められていることが多い
新電力では、契約期間が定められておりこの期間内に解約してしまうと、違約金としてお金を取られてしまう可能性があるのもデメリットの一つです。
安い料金につられて契約したけど、加入してみたらサポートが悪いなどの理由から解約したくても、違約金が取られてしまい逆に高くついてしまったということも聞きます。
このような契約期間が設けられていないか、最適なプランなのかをじっくり検討したうえで乗り換えるようにしましょう。
既存の電力会社から変更が難しい
既存の電力会社から変更する手続きが面倒、または変更が難しいのもデメリットです。
特に賃貸物件の場合だと高圧電力が一括になっているところもあり、そうなると電力会社の切り替えはできません。
このような電力切り替えが面倒であったり難しい可能性があったり、すべての人に対応しているわけではないのもデメリットの一つです。
クレカ支払いのみのところもあるので管理が面倒
新電力では支払い方法が限られており、クレジットカードに限定されていることもあります。
そうなるとクレジットカードを持っていないと、切り替えたくても切り替えられず断られてしまいます。
また人によってはクレジットカードでの管理が面倒だという人もいるでしょう。
そのため支払い方法が限られていることもデメリットとなってしまいます。
新電力のメリット・デメリットを把握して利用すべきかを検討しよう
新電力とはどのようなものなのか、メリット・デメリットについて解説しました。
新電力の登場により、さまざまな企業が電力事業に参入しました。
このことで価格競争が起こり、消費者にとっても選択肢が増え最適なものを選べるようになりました。
新電力に切り替えるメリット・デメリットをきちんと把握し、切り替えるべきなのか正しく判断できるようにしましょう。